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会議で必要なのは、「決める内容」よりも「決め方」

先日、私が司会をしている会議で

参加者の意見が出そろって、いよいよ決めるという時のことです。


意思決定者が

おそるおそる

 

「みんな決めちゃうけどいいかな?」

 

と確認を何度かし

 

そして、意思決定者が

「意思決定します」

と宣言して選んだものは

 

提案として出てきてない自分の意見でした。

 

シーン・・・

 

その瞬間、シラけモードがその場を包みました。

 

私の提案した意見は何だったの?

最初からそれを言えばいいじゃない?

 

といった心の声が聞こえてくる感じです。

 

会議を中断して

皆さんにタイムマシンに乗って5分前に戻ってもらい

結局、もう一度仕切り直しで

提案を出すシーンに戻って、

意思決定者が自分の意見も提案として提示した上で

皆の意見をテーブルにあげて

意思決定が行われました。

 

そして

また意思決定をする機会がおとずれました。

 

いろいろな提案が参加者から出て

いよいよ決めるという時に

意思決定者が「意思決定します!」

と宣言して選んだ文章を読み上げました。

 

「 〜 です。え〜っと・・・。で、この後はまだ決めてないんだけど・・・」

 

えー! 決まってないですやん!

 

となると、うまくいきません。

 

そして

またまた意思決定の機会がおとずれました。

 

いろいろな提案が出て来て

いよいよ決めるという時。

 

意思決定者は、「意思決定します」

と宣言し、選んだのは

皆の意見の間をとるものでした。

 

会議を中断して

意思決定者に

 

私「本当はどうしたいんですか?」

 

意思決定者「本当は、自分の考えているアイディアの方がうまくいくので

それで推し進めたい」

 

私「それでいいじゃないですか」

 

意思決定者「え? 自分の考えをおしつけたらダメじゃないですか?」

 

私「自分の意見を提案の時に出してないで決めちゃうと問題がありますよね。自分の考えているアイディアの方が、目標の達成に効果的と感じるのであれば、提案の際に躊躇なく提案をして、それを自信を持って選んでください。もちろん自分のアイディア以上のものがあって、その方が効果的であればそれを選んでください。」

 

意思決定者「わかりました」

 

という会話があり

会議室に戻った後、改めて提案の時間をもうけて

意思決定がなされました。

 

以降は、意思決定者もこれらの手順をふんで、雰囲気よく

意思決定を行うことができるようになり

その場のムードも”うまくいく”ものに変わっていきました。

 

意思決定者も最初から意思決定が上手なわけではなく

(そういう方もいらっしゃるかと思いますが)

意思決定を数多く行っていくうちに

どんどんうまくなるということを

目の当たりにしました。

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