第3回:量から質へ、売上から企業文化へ。
「すごい会議」で見えてきたセイスイ工業の未来像

半年間の取り組みで「量の増加」が社員たちから自発的に生まれてきた。それを中長期的な成功へとむすびつける道筋が社長には見えはじめている。その原点は1年前、すごい会議との出会いの頃と変わっていない。

限界を超えたい、ただし疲弊せずに

- 将来展望をお伺いしたいと思います。これから、どうなっていたら理想的ですか?

セイスイ工業株式会社 安部憲二取締役: 短期的には、みんなが一丸となって、若手もベテランも自分たちも一緒に、目標を達成したいです。少なくとも、一丸となって取り組みたいです。その姿勢が必ず後につながってゆくと思っています。今までは個々人でやっていた雰囲気だったので。この1年でどこまで変われるかに集中していきたいです。
セイスイ工業株式会社 井本謙一代表取締役社長: 短期的に、3ヶ月半年ぐらいだったら、「成果が出なくてもガンガンやりますよ、言ったことは守りますよ」というほうが、2年後3年後に限界を突破できるというか。「中身はまだないけどエネルギーはすごいあるよ」となっていった方が、短期的に小賢くなるより大きくなるかな、という気がします。いいね、っていうレベルじゃなくて、バーンと超えた高さが今までにないレベル、ここまでできるんだ、凄くいいなと感動できるようなことが、長い目で見たらプラスになるんじゃないかなと。そうゆうのを「すごい会議」コーチとやっていきたいなと思います。

- 3年後の限界突破とは、どんなイメージですか?

井本: 1回目の限界突破は、3ヶ月後半年後ぐらいに来るのかな、という感じで、空回りも含めてガンガン、回転数だけは高いよと、という状態です。
株式会社ピグマ 太田智文コーチ: まずは行動量ですね。
井本: これは3年、5年やったらみんな疲弊すると思うんで、できれば量の期間は短くしたい。半年ぐらいで質に転化してもらわないとブラック企業になっちゃうんで。

- 量から質への転換には、どれくらいの期間をイメージしていますか?

井本: 1年もかけれないですね。半年くらいで。一度、エンジン回転数が1万回転まで上がったね、というのがわかれば、後は5000回転ぐらいに落としても業績を良くしていけるんじゃないかなと思うんですよね。
西澤コーチ: まずは量、その次に質、という順序ですね。細かいところでは、 KPI を各チーム3つ立ててるんですが、全部追いかけるよりも、この3・4・5月はいったん1つに絞ろうと。その量を増やして、見えてきたものを踏まえて、じゃあどうするか?と切り替えてサポートしていきます。
安部: 同じことをリーダーの1人と先ほど話していて、考えてること一緒だね、一本に絞ろう、と話し合っていたところです。

売上の先にあるもの

- 量が質に変わった後は、どうなっていきたいですか?

井本: 中長期的には、売上につながっている必要があります。もしうまくいかなかったら、また昔に戻って、3年前までのようにお金を稼ぐことにフォーカスして、社員教育とかもなくして、目の前の仕事をただこなしてお金を作って、とならざるを得ないですね。まあそれはそれで、一回やってみてダメなら、それもいいのかなと思ってます。
でもたぶん今の感じでいえば、質も伴ってきて、まだまだ行けるんじゃないかなと思っています。ブルーオーシャンはまだ拡がっていて、やりたいことのアイデアはいっぱいあります。
安部: この何年かで、前の社長も影響力もだんだん少なくなってきて、特に若い子たちには我々の伝えることも刺さりやすくなってきたという変化もあります。
井本: 会社でいったら、最大多数の最大幸福というか、声の大きな社員だけじゃなくて、どんな社員もまじめに頑張ってうまくいってる、みたいな状態を目指したいなと。
私個人でいったら、死ぬときに「人生楽しかったなあ」くらい思って死ねるのが最上位なんです。短期的にいえば、後ろ指をさされたくない。「あいつ、いい時はいいけど悪くなったら逃げちゃった」とかよくあるじゃないですか。そういうのはしたくないなあと。

- 最後に、「すごい会議」への期待をお願いします

安部: やるのは自分達なんで、達成させてくださいとは言いたくないんですけど、それでも、「達成させてください」とお願いしたいです。全力でサポートしてください。
井本: 1年前にお会いした時と同じで、接触頻度を高いままで、熱を伝えてください。あってるかどうかわかんないんですけど、完全燃焼というか、1万回転がMAXならみんなが1万回転まで上がれるようにしてほしい。みんな温度が高いという状態を一度でも経験してほしいんです。ほうっておくと温度差が出てしまって、温度が低い所が出ると、最後まで低いままだと思うんです。湿っているところが多少あったとしても、他の所の熱量を使ってても乾かして、一度、全部を燃やしてほしい。
今の状態からすると、3ヶ月半年と結果が出なかったとしても、完全燃焼してくれれば、あの時できたじゃん、てなると思うんですね。一度やり方がわかれば、これ効果的だよね、と後につながっていくと思うので。
西澤・太田: これから3ヶ月が勝負ですね。我々コーチ陣もベストのサポートをコミットします。

- 熱いお話どうもありがとうございました

<担当コーチの声:西澤コーチ>

最初に私たちが会議に入った時、1部署の意思決定者の方が「すごい会議というのをやることになったので、よろしく」と、完全に受け身でした。(多くの会社ではそうなんですけど)

しかしながら、目標が彼ら自身の手で創られると、「ここ最近で一番ドキドキしている」や「こんな取り組みが必要だよね」とかなり前のめりでこなしていき始めたんです。

それがすごく印象的で、それからも「これやったほうがいいよね」とメンバー自身が声をあげて、どんどんこれまでやっていなかったことをやり始めました。

 

私がいうには、彼らはいつでも変化する準備はできていました。ただ、そのきっかけがなかっただけ。

それがすごい会議がトリガーになったんだと思います。

 

 

  取材: 2018年2月27日 千葉県千葉市 セイスイ工業

  文章: 八田益之

  撮影: ケニアドイ

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