「強いコーチング」とは何か──“立場の取り方”が変える、すごい会議の関わり方

2025/6/20 ビジネススキル

こんにちは。株式会社ピグマ、代表兼すごい会議コーチの太田智文です。
最近、こんな話をしていました。
「“あの人、強いよね”って言われる”強い”って、何だろう?」
野球のピッチャーで言うと、早い球を投げる人が、決して強い球を投げてるわけではない(だそうです)。
どちらかと言うとここで言う”強い”は、”重みがある”というニュアンスに近いと感じられます。私たちが取り組んでいるコーチングの領域でも、「強いコーチング」が話題になることがあります。この“強い”って本当はどういう意味なのか、改めて言葉にしようとすると意外と難しいです。
怒鳴ったり、圧をかけたりすることが「強さ」なのではないと思います。
そこにはもっと深い意味があるのではないか、そんな話から、この問いは始まりました。

「強さ」の正体は、立場の明確さにある

私たちの仲間でも、「強いコーチング」をすると言われる人たちがいます。
この強いもどちらかと言うとさっきのピッチャーのボールの例と近しい意味で、”重みがある”というニュアンスが強いと感じます。
同じ質問をしても、クライアントへの届き方が違う。
そんな彼らに共通しているのは、敢えてあげるとすると、自分の立場を明確に持っていることです。
この仕事に対する覚悟、自分への信頼、クライアントに「必ず勝ってもらう」という強い意志が、会話の中ににじみ出ています。
さらに重要なのは、相手の立場に立って会話をしていることです。
相手が何を考え、何に悩んでいるのか、どうしたら前に進めるのか?

そうした“相手視点”も持ち合わせながら、ブレずに問いかけ続けられる。その在り方こそが、強さの正体なのだと思います。

立場を持つことで、関わりの質が変わる

たとえば、以前こんなことがありました。
ホームページの更新をお願いしている相手に対して思ったように反映がされてないのを見つけた時、
「ページの更新、何度言っても反映されてないじゃん」
と以前の私なら、「なんでやってないの?」と怒りの感情をそのままぶつけていたかもしれません。
でも、そのときはふと立ち止まって考えました。
「これは初めて触るツールだったよな」
「聞きたくても誰にも聞けなかったのかも」
「でもどうにか対応しようとしてくれていたのかも」

そうやって相手の立場を想像した瞬間、自分の反応が自然と変わっていました。
単なる“ダメ出し”で終わるのではなく、これは「一緒に成長していくプロセスだ」と捉えることができたのです。
これはまさに、「すごい会議」の現場で日々起きているコーチングの本質に近い体験でした。

「すごい会議」で求められる“強さ”とは

「すごい会議」におけるコーチングは、ただ問いを投げかけるだけではありません。
そこには、

自分の立場を明確にしながらも、
相手を心から信じ、勝たせようとする意志

この2つのポジションをブレずに取り続ける在り方が求められます。
だからこそ、同じ質問をしても「強いコーチ」と言われる人の言葉は、クライアントの胸に深く届くのです。

言葉にできない「強さ」を探して

「強いコーチング」とは何か?
その問いに、いま明確な答えはまだありません。
けれど、立場を持ち、相手にも立つ。その繰り返しの中で、言葉にならない「強さ」の本質が少しずつ見えてきています。
これからも、すごい会議の現場で、コーチングの意味と可能性を問い続けていきたいと思います。
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