「目線が上がる」組織へ、Proud Partnersが「すごい会議」によって実現した目標達成への一体感

株式会社Proud Partners 代表取締役 鈴木 竜二様

【インタビュ企業情報】
社名:株式会社Proud Partners
設立:2012年7月
資本金:1億円
従業員数:126名
事業内容:特定技能専門のグローバル人材に特化した紹介事業および定着支援。グローバル人材と共に日本企業の海外進出を支援する事業も展開。
担当コーチ:太田 智文、平 善之


部長陣が経営視点を持つことを目指し実施したすごい会議

── 御社の事業内容と、当時組織運営において、どのような課題を感じていたのか教えてください。

鈴木様:株式会社Proud Partnersは、「平等でボーダレスな世界をつくる」をビジョンに掲げ、特定技能ビザに特化した外国人材の紹介と定着支援を中心に事業を展開しています。一部では、受け入れ企業と共に外国人材が海外へ進出する支援も行っています。
近年は事業領域の拡大に伴い、組織も120名を超える規模に成長しました。各部署の体制も徐々に整い、部長陣が自部門のマネジメントをしっかりと担えるようになってきた一方で、新たな課題も見えてきたんです。それは、「部内管理の先にある、会社全体の目標に対する主体性」でした。
どうしても日々の業務に追われてしまうと、目の前の問題に意識が向きやすくなります。しかし本来は、「自分の部署は何を実現すべきか」「1年後、3年後にどうありたいのか」といった中長期的なビジョンを描き、行動をそこに沿わせていくことが重要です。
そのために、改めてあるべき姿を整理し、会社全体の目標と各部署の方針をしっかり連動させたいと考えました。各部署が自律的に新しいサービスや企画を生み出していくための、思考のきっかけと仕掛けが必要だと感じたことが、「すごい会議」を導入するきっかけになりました。

「すごい会議」の再導入を決断した背景と、自ら動く組織への転換点

── 「すごい会議」を知ったきっかけを教えてください。

鈴木様:きっかけは、知り合いの経営者からの紹介でした。「導入して本当によかった」という話を聞き、興味を持ちました。
実は当社では、2020年頃に一度「すごい会議」を導入した経験があります。その際は、大きく2つの支援をいただきました。
1つ目は、目標設定から合意形成、そして実行への約束づくりまでを体系的に進めるプロセスの策定です。各部署や責任者が何をすべきかを明確にし、計画を立てるまでを一気通貫で支援いただきました。
2つ目は、計画に対して進捗が遅れた際の問題解決のサポートです。課題をその場で可視化し、全員で議論を重ねて具体的な解決策を導き出すまでを支援いただきました。課題に深くコミットし、その場ですぐ動かすというスタイルを知れたことは、非常に印象的でした。

── 今回、改めて「すごい会議」を導入された理由を教えてください。

鈴木様:今回は、普段の業務から一度離れ、外部のコーチを交えて組織全体の目線を引き上げることを目的として導入しました。
社内だけで話し合うと、つい後回しになったり、議論が本質からずれてしまったりすることがあります。だからこそ、あえて強制的に議論を本筋に戻せる場を設け、全員が納得感を持って目標に向かえる状態をつくりたかったんです。
また、太田さんのお人柄やご経験、これまでの実績に対する信頼も大きな決め手でした。以前の導入時に感じた会議の生産性の高さとスピード感が記憶に残っており、「もう一度お願いしたい」と思えました。

── 今回のすごい会議で、特に期待していた効果や設定していた目標は何でしたか。

鈴木様:最大の目的は、「全員が同じ方向を向いて、明確な目標にコミットする」ことでした。私たちは「近い将来に上場を達成して、外国人材雇用のスタンダードをつくる」という明確な目標を掲げています。
今回の合宿では、その目標に対して再度全員で合意し、それぞれの役割と責任を言語化することに重点を置きました。単に共有をするのではなく、自らの言葉でコミットすることが重要だと考えたからです。
さらに、その内容を日々確認できるようにフォーマット化し、進捗を継続的にチェックできる仕組みに落とし込むことも狙いでした。合宿の翌日から、誰もが「何を・いつまでに・どうやるか」が明確になり、具体的な行動へとつながる状態を目指していました。

芽生えた自律性とチームの一体感で、発言と行動に変化が

── 実際のすごい会議では、どのような議論が進められたのでしょうか。

鈴木様:Day1のアジェンダは、「目標を決める」「全員で合意する」「各部署へ具体的に落とし込む」という3ステップで進みました。
まず、各部署が達成したい目標を発表し、それに対して全員でコメントや意見を出し合います。例えば、「採用が進まない」という課題があった場合には、「目標達成には何名の採用が必要か」「いつまでに、どんな手段で10名採用できるか」といった議論を展開します。そこから付箋を使って具体的なアイデアを出し合うことで、まるでその場でイノベーションが生まれていくような感覚がありました。
当社の事業は特定技能人財の受け入れを検討する企業への営業、外国人財の募集、ビザ申請取次、CSといった複数の部署で構成されていますが、それぞれが密接に連携しなければ成り立ちません。営業が顧客を獲得し、募集部門が人材を集め、申請部門が手続きのサポートを行い、CSが定着支援を担うという一連の流れがスムーズに連動する必要があります。
そのため今回のすごい会議では、各部署がチャレンジングな目標にどう挑むか、部門を越えてどう連携するかを明確にしました。最終的には、コミットメントリストとマイルストーンを一枚のシートに整理し、具体的なアクションプランとして落とし込んでいきました。

── 参加された社員の皆さんからは、どのような意見や発言がありましたか。

鈴木様:普段なかなか口にしづらいような、率直な意見が多く出てきました。事業に対する考え方はもちろん、メンバー同士の関係性についても、「ここをもっと改善した方がいい」といった本音が飛び交う場面が印象的でした。
こうした意見は、まさにイノベーションにつながっていく言葉だと思います。通常の業務の中では踏み込みづらいようなテーマにも、今回の環境の中で真剣に向き合うことができました。
── 「すごい会議」導入から1ヶ月ほど経過しましたが、組織にどのような変化を感じていますか。

鈴木様:最も大きいのは、「目標を見失わない仕組み」が定着したことです。週に1回は必ず進捗を確認する時間を設けており、目標と行動のズレを常に修正できるようになりました。
また、各メンバーの役割と責任が明確になったことで、自主的な行動が確実に増えています。会議での発言内容も、自分たちで決めた目標を前提とした具体的なものが増え、より主体的な議論に変わりました。例えば、「定着率を90%にする」という目標を掲げた部門では、メンバー全員の意見を聞きながら「どうすれば達成できるか」を真剣に議論し、具体的なアクションに落とし込むようになっています。
こうした取り組みを通じて、全社的に業務改善や新しい提案が自然と生まれる土壌ができつつあり、組織全体が、目標に向けて自ら動き出す文化へと変わり始めています。

挑戦のタイミングでこそ活きる「すごい会議」が導く組織の目線の引き上げ

── 「すごい会議」のコーチの司会について、どのように感じられましたか。

鈴木様:ファシリテーターの太田さんや平さんの本気度が強く伝わってきたことが印象的でした。その姿勢が参加メンバーにも伝染し、会議全体の集中力が一段と高まったと感じています。
外部の方が入ることで、場の空気が自然と引き締まります。社内メンバーだけで行う会議では、どうしても甘さが出てしまいがちですが、今回は「この場では本気で向き合わなければいけない」という意識が全員に生まれていました。
また、今回は土曜日に出勤して部長クラス全員で時間を確保したこともあり、その分「せっかくなら結果につなげたい」という強い気持ちが生まれ、真剣に発言し、課題に対して向き合う濃密で有意義な時間になりました。

── 「すごい会議」はどのような企業・組織におすすめだと感じますか。

鈴木様:おすすめする導入のタイミングには、私は大きく二つあると考えています。
まず一つ目は、新たな事業を始めるタイミングです。スタートアップでも既存企業でも、どちらも有効だと思います。何かを始めるときこそ、組織全体の目線を上げ、共通の目標を明確にすることが重要で、そうしたときに「すごい会議」は非常に効果的です。
二つ目は、企業がある程度成熟し、成長がやや鈍化してきたタイミングです。売上が横ばいになったり、これまで感じなかったような壁に直面する局面では、一度立ち止まり、組織全体の視座を引き上げる機会を設けることが有効だと考えます。
また、メンバーのエンゲージメントを高めたいときにも、「すごい会議」は効果的です。頑張りどころではないけれど、次の一手が見えずに足踏みしているような時期こそ、チーム全体で一体感を持ち、突破口を見つける場として機能します。
さらに、あえて背伸びした挑戦的な目標を掲げたい場面でも力を発揮します。周囲から「それは無理だろう」と思われるようなゴールに対しても、メンバー全員が真剣に向き合い、実現への道筋を描くことができます。「すごい会議」は、そうした本気の目標設定を後押ししてくれる、強力なフレームワークだと感じています。
当社の場合は、すごい会議を最大限活用して、社員の目線合わせを効果的に行い「外国人雇用のスタンダード構築」を早期に実現していきたいと考えています。

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